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2013年10月に施行された「改正省エネルギー基準」は、1年半の経過措置期間を経て、2015年4月から完全移行となり、さらに2020年の「完全義務化」に向けて、住宅の省エネ基準が大きく変わろうとしています。

日本の住宅は北海道や東北、一部の豪雪地帯を除いて、断熱についてあまり真剣に考えてきませんでしたが、ようやく断熱の重要性、必要性が見直されつつあります。

きちんとした断熱を行えば、外気温がマイナスになる真冬に暖房を止めて寝ても、翌朝に20℃前後を保つような家になります。もちろん冷暖房費も安くなります。

これから家を建てようと計画している方、今お住まいの家が、日頃から「冷暖房が効かない」、「結露やカビが酷い」、「冷暖房費が高い」など、お悩みの方は一度ご相談ください。

本物の高断熱・高気密のエコハウスで快適な暮らしを

 → 改正省エネルギー法〔国土交通省〕

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高断熱住宅

1.高断熱の基準

 

実は、高断熱には定義がありません。「×××の数値が○○以上なら高断熱」、「こんな工事を行えば高断熱」など、国や公の機関が定めた基準がないのです。つまりどこかのハウスメーカーや工務店が「ウチの住宅は高断熱仕様です」と言えば、それは「高断熱住宅」なのです。

基準が無いことで、中には「ナンチャッテ高断熱住宅」もあったりします。その情報に触れたひとは、高断熱住宅に対して悪いイメージを抱き、「高断熱ってどうなの?良くないんじゃないの?」などと、思われていることと思います。

しかし、きちんとした知識・情報のもとに適切な設計、施工、監理を行えば、暖差リスクによるヒートショック現象も軽減され、ローコストで健康的、快適な高断熱エコハウスが実現できます。

n.Design一級建築士事務所では、冷暖房費を次世代省エネ基準(平成11年告示)の約1/4に抑えることを目安に、高断熱住宅の基準を定めています。

 

 → ヒートショック現象〔Wikipedia〕

2.高気密の秘密

 

断熱材の性能を上げても、断熱材を厚くしても建築費用が高くなるばかりで、断熱性能はあまり高くなりません。それは隙間があるからです。高い断熱性を発揮するには、高い気密性を保つことが必要不可欠なのです。

「今どき隙間のある家なんか無いよ。サッシもアルミだしさ…」とお考えになったそこのアナタ。確かに見た目にはその通りなのですが、問題なのは、床下~壁の中(外壁、間仕切り壁)~天井裏に繋がる見えない部分に存在する隙間なのです。壁の中で、上部は天井裏に下部は床下に開放されていると、せっかく暖めた(冷やした)室内の空気がそこから逃げていってしまいます。

例えば暖房時に暖められた室内の空気で壁体内の空洞部の空気も暖められます。高温の空気は低温の空気より密度が低いため壁体内の空気に浮力が生じ、壁体内下部の床下から冷たい空気を吸い上げながら暖かい空気が上昇して、上昇気流とともに天井裏へ抜けていきます。

その繰り返しで、いくら暖房しても一向に部屋が暖まらず、暖房器具のスイッチを切ると熱を奪われ、あっという間に室温が下がってしまうのです。

この部分の気密性を高めることで、気流が止まり、断熱材が有効に働き、断熱効果が高まるのです。

また、壁体内、天井裏の内部結露を防ぐことができますので、カビの発生を抑制し、土台や柱も腐りにくくなり建物の長寿命化にもつながります。

3.窓の断熱は?

 

もう一つの断熱効果を高める為に欠かせないのが、断熱にとってウィークポイントである開口部。窓の断熱です。

窓は大きく3つの部分に分かれます。「ガラス」と「枠」、ガラスを枠に固定する部品の「障子」です。

近年、ペア(複層)ガラスを使用するケースも多いと思いますが、もう少し断熱性能を上げたLow-eガラスや、アルゴンガス入り、さらに高性能なトリプルガラスなどの採用で、さらに断熱性はUPします。

枠や障子はアルミが主流ですが、断熱性を高めるには木製もしくは樹脂製にすることが求められます。

また、これらの部材を使用することで、冬場の結露の軽減につながります。

断熱性を高めるために窓の面積を小さくする方法が取られることがあると、耳にしたことがありますが、本末転倒です。それではかえって快適な住環境が損なわれてしまいます。窓から逃げる熱もきちんと計算の上、入ってくる日差しは、庇やルーバーなどでコントロールすることで室内環境を快適に保ちます。

 

 → ペア(複層)ガラス〔Wikipedia

4.リフォームでも高断熱!?

 

近年建設された木造住宅の殆どに、断熱材が施工されていると思います。にも関わらず室内は夏は暑く、冬は寒い。それはせっかく入れた断熱材が有効に働いていないからです。

その大きな要因の1つが、「2.高気密の秘密」で申し上げた気密性の低さ、「床下~壁~天井裏」の隙間によるものです。この隙間を塞いで気流を止めれば、断熱が有効に働いて断熱効果が高まります。

ただし、それで高断熱住宅と言えるわけではありません。断熱材や窓をそのまま使用した場合は、その断熱性能によって水準は異なります。

以前、「住宅エコポイント制度」なるものが実施されていました。対象のリフォーム工事に「A.窓の断熱改修」と「B. 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修」がありましたが、それぞれを単独で行っても断熱効果はあまり期待できません。

A+B+気流止めの工事を行えば、断熱効果は高まり、結露が軽減され家も長持ちします。

5.高断熱は割高!?
 

高断熱はいいけれど、皆さんが一番気になっているのは、一般の断熱仕様の住宅に比べ建築費が高くなることではないでしょうか。当然そのお金は毎月のローンに跳ね返ってきます。建築費の増額分を、少なくなった冷暖房費の差額分で取り戻すには何年かかるのか?と、お考えになる方もいらっしゃると思います。しかし、比較するのは本来それだけではありません。

室温を上手にコントロールすることで、ヒートショック現象やカビの発生を抑えて、健康被害を軽減し、健康的で快適に暮らす。

結露、カビの発生を抑え、木材が腐りにくい寿命の長い家。

これが高断熱住宅で得られる最大のメリットで、これらは「月々いくら」と、お金に換算できるものではないのです。

そうは言っても、やはり増額分をペイするのに何年かかるのか気になりますよね?それは次の項目で。

6.じつはお得な高断熱!

 

高断熱仕様にしたことで生じる建築費の増額を、安くなった冷暖房費の差額で回収するには何年かかるのか?単純に割り算すれば、おそらく20年以上はかかります。「そんなにかかるんじゃ金銭的なメリットは小さいね…やっぱ高断熱やめとこ」と思われたそこのアナタ。お待ちください。実は高断熱住宅にすることで、補助金、減税、その他様々な優遇が受けられます。

優遇措置の内容によって、多少の仕様変更や追加工事は必要になる場合もありますが、これらをうまく活用すれば、わずかな負担どころか、建築費の増額分を上回る優遇が受けられるのです。

例えばフラット35Sの金利優遇が受けられたり、認定低炭素住宅の住宅ローン控除、ゼロエネ住宅の補助制度などイロイロです。また、少し手を加えることで省令準耐火構造に適合させることができるため、一般の木造軸組工法の住宅より火災・地震保険が安くなります。もちろん省エネリフォーム工事にも補助金制度があります。

トータルの支払い金額が一般仕様の住宅より安くなり、かつ健康的で快適、長寿命、そのうえ冷暖房費も安くなる高断熱エコハウスは、誰がどう見ても間違いなくお得です。

 

 → フラット35S〔住宅金融支援機構〕
 → 低炭素建築物認定制度〔国土交通省〕

 → ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業〔(財)環境共創イニシアチブ〕
 → 省令準耐火構造〔住宅金融支援機構〕